ある事故の件
母の話は、また何かの折に書くとして、私の事に話を戻そう・・・
赤ん坊だったあの頃、母親と思っていた人から
引き離された経験がもしかしたら私の根底にある
深い悲しみ、淋しさに繫がっているように思う。
さて、本来の自分の家に戻ってからは、父親の虐待を受ける生活が始まった。
気に入らない事や、機嫌が悪いと
自分が疲れるまで 母や私を叩いたり、家にあるものを壊した
また、母に後から聞いたことだが、私のお尻を
何度もたたくと自分の手が痛くなるので
お好み焼き用のヘラで私のお尻を何度も叩いていたようだ
そして3歳になるころ事故がおきる・・・
母が何かに使う為に廊下に置いておいた熱湯を
まだ小さかった私が足にひっかけ 下半身にもろに浴びてしまったである
母は、熱さで泣きじゃくる私の声できっとパニックになったのであろう
熱湯がかかった私に水を掛けて冷やすという事を思いつかず
着ていた衣服を先に脱がせてしまったのだった。
当然皮がめくれ、ひどい火傷状態になってしまったのである。
その後医者さんに駆け込んだが、皮がめくれた状態になってしまっていたため
私の肌はもとに戻ることはなく 今もケロイドのあとは消えていない・・・