4歳の頃・・・
その頃の他の想い出といえば
たしか4歳頃まで住んでいた家は貸家だったが
家主さんが裕福な歯医者さんで
父の絵を気に入ってくれていたこともあって
手頃な家賃で、小さいが庭もついた一軒家を貸してくれていたらしい
ある日、父がどこからか犬をもらってきてくれた
真っ白なボクサーだった。
名前は私が「ニコ」と名付けた
「ニコ」は 大好きな子供番組の中で歌われる
「ニコ、ニコ、ニコちゃん いつも元気~♪お返事 ハイ!元気にハイ!」
という歌が好きだったからだ・・・
ボクサー犬の「ニコ」はとてもバカだった
自分のエサの容器にウンチをしてしまったり
散歩の途中で逃げ出しても 家に帰ってくる道が分からなくなり
迷子になって、探しにいくと交番につながれているような犬だった。
そのおバカな感じも可愛くて、私はニコが大好きだった。
でも、父親が急性腹膜炎をおこし入院
2・3日、母が家を空けた時、家主さんに世話を頼んであったが
なぜだか 死んでしまったという
幼い私は「死ぬ」という事がよく分からなかった。
とにかく まったく動かなくなった「ニコ」に
大きな声で話しかけ続けていたのだけは鮮明に覚えている。